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Tunaboni Collectionsの制作情報をお知らせいたします

# ツナボニコレクションズ(Tunaboni Collections)公式ブログ

# 【第3弾発売間近!】KIRA・KIRAシリーズ「令和の街頭インタビュー」司編&壮吾編&流星編

※元号が令和になって約一か月、テレビの街頭インタビューに答える3カップルのお話。
※ネタバレを含んでいます。
KIRA・KIRAシリーズ、第1弾司編(CV湯町駆)&第2弾壮吾編(CV久喜大)大好評発売中!第3弾流星編(CVテトラポット登)は5/31発売です!
シリーズサイトはこちらからどうぞ
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(5月末の某所で、とあるテレビ局が街録を行っている)
インタビュア(以下IV)『元号が令和になって約一か月経ちました。新しい時代に気持ちや抱負を新たにした人も多いのではないでしょうか?その辺りをじっくり取材したいと思います。どんな内容が飛び出すでしょうか。楽しみですね!』



①真行寺司カップル編

IV「あ、あそこにカップルがいますねぇー。聞いてみましょう」
//IV、司たちに近づく
IV「こんにちは、テレビ●●と申します」
司「?あ、はい」
IV「今『令和』をテーマにお話を伺ってるんですよ~、よろしいでしょうか?」
司「どうする?いい?(うなずくあなた)……いいそうです。どぞ」
IV「おふたりはどういったご関係ですか?」
司「えーと、婚約者ですね……ははっ」
IV「まぁ、おめでとうございます!といいますと、今年、令和元年に入籍されるんでしょうか」
司「ありがとうございます。ええ、5月1日にニュースを見て『初日に入籍か!その手があった』と思ったんですけど……そこまで考えてなかったので。うっかりしました」
司「(あなたに向けて)俺らちょっとのんびりし過ぎかも。いつにしよう?どうせなら1並びで令和1年11月1日とか?11月11日もアリかな。わかりやすいよ」
IV「(ん?こっちを見ていない……?)えーと、新元号になって、おふたりは何か抱負や目標のようなものを持たれました?」
司「(あなたに向けて)その辺はもう混んでるかもね。……入籍だけその日にしとく? 披露宴の日は特にこだわらなくていいと思うんだ」
司「(あなたに向けて)でも挙式もわかりやすい方がいいな。……まだ空いている神社や教会あるかもよ。当たってみよっか?」

IV「あのぉ~~(……ふたりの世界だ……)」
司「目標、決まりました!取り急ぎなるはやで挙式を段取りしてみようと思います」
IV「あ、そうなんですね!じゃ、おふたりの目標は『令和元年、挙式へGO!』ということになりますかね。ありがとうございました!」
//司とあなた、話ながら立ち去る
IV「(うーん……このV使えない気がする……)熱々なカップルさんでした!」


②大須賀壮吾カップル編

IV「こんにちはー、テレビ●●です。おふたりに街頭インタビューにご協力いただけないでしょうか?」
壮吾「お。ちょろ、テレビだって。どうする? (うなずくあなた)はい、いいですよ」
IV「えーと、おふたりは会社の同僚さんですか?(スーツ&スーツだし。多分そうだよね)」
壮吾「いや、こいび(急いで壮吾の口を塞ぐあなた)ぷはっ……!……なんでだよ。構わないだろーが」
IV「ん? 社内恋愛中?……これ流すとまずいですかー?」
壮吾「全然いいです。で、何でしょ」
IV「ああ、ええと、令和になって一か月ですが、新元号に何か感じたことや抱負のようなものはあります?」
壮吾「!……ありますね。一文字惜しいなーと思いました」
IV「?と言いますと?」
壮吾「『令』じゃなくて『大』だったら弾みがついたんです。上手くすれば予算をもうちょっと取れたかもしれないんですよ……今度の父の日合わせだから十分間に合ったのに。惜しかったー」
IV「ええと……ダイワ、ですか???(え、何言ってんの、この人)ダイワが良かったんですか……?」
壮吾「ええ、ダイワと呼んでくれてもいいんですが、ヤマトなら尚更よかったなと。……なんだよ、ちょろすけ。肘引っ張んなよ」
壮吾「(あなたに向けて)おまえだってそう思うだろ?……俺と同じ気持ちでいろよ。一心同体なんだから」
IV「(す、すごくナチュラルにのろけてる……)あのー、ヤマトなら予算が取れたとは……詳しく聞いてもよろしいですか?」
壮吾「(あなたに耳打ちされ)あ、そうか。ダメだった。6月から告知解禁って箝口令が出てました」
壮吾「(カメラマンに向けて)V止めちゃってくださーい。申し訳ないですね、これ使えません」
壮吾「ということで、他の人を当たってください。ちょろ、行くぞ」

//壮吾とあなた、足早に去る
IV「は……?(スタッフに)今のダメだね?……わかった、別の人、行こう」


③高城流星カップル編

IV「失礼しまーす、テレビ●●と申しますが、インタビューにお答えいただけませんか?」
流星「?……俺らふたりに、ですか? (あなたに向けて)あなたがよければ俺は別に……じゃあ、おっけです」
IV「おふたりは恋人ですか」
流星「(しれっと)いいえ、同僚ですけど?」
IV「(え、嘘つき。手ガッチリつないでるじゃん)ええと……新元号が令和になりましたよね。何か令和の目標みたいなものってありますか?」
流星「ああ……しっかり仕事を覚えたいと思ってます(あなたに向けて)ね、ココ褒めるとこだよ。……あとで? じゃああとでしっかり褒めて」
IV「(……何今の)……と、いうことは新社会人さんですか?」
流星「いえ転職です」
IV「なるほど! やる気ありますねぇ。今の会社がぴったり合ったんですね」
流星「(あなたを見つめながら)はい。入社して良かったです、いろんな意味で。……なんで笑うの。だってあなたがいたじゃん、合ってるでしょ」
IV「(えー、またこんな流れ?)あの~、こちらは先輩なんですか?」
流星「そうです。すごく頼れる人なんです。ふはっ……つつくのやめろよー、本当にそう思ってんだってば」
IV「(だんだんイヤになってきたな……)ありがとうございました! 新しい会社で心機一転の方に目標を上げてもらいました!」
//流星とあなた、いちゃいちゃしながら去る
IV「(スタッフに)ねー、今の使える? やっぱダメ? 全然獲れ高よくないね。場所を変えてもいいかな?……だよね。はい、撤収しよう撤収!」
IV「(インカム外しながら)どうも最近、いちゃついてる人にしか当たらないのよね……」
//スタッフ『おまえの願望が出てんだろ。呼び寄せてんだよ』とからかう
IV「はいぃ? あんた、今なんつった……?」
//IV、逃げるスタッフを追い回す

(了)

KIRA・KIRAシリーズ第4弾も現在企画中です。ぜひお楽しみに!

# mariageシリーズ「バレンタイン街頭インタビュー」&3/22発売予定Vol.5佐々木陽編ちょっと出しSS

※テレビの街頭インタビューに答える4人(峯岸達己、樋口涼、月村海、宇佐美晃)のお話+3/22発売新作「mariagevlol.5佐々木陽編(CV河村眞人)の本編前のお話を少しご紹介します
シリーズサイトはこちら


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(バレンタインデー間近の某所の駅前で、とあるテレビ局が街録を行っている)
インタビュア(以下IV)『はーい。今私は○駅前に来ています。間もなく2/14がやってきますね。男性諸氏にはそわそわドキドキの一日ではないでしょうか。今からここを通る男性の方にバレンタインデーにまつわる悲喜こもごものエピソードを伺ってみたいと思います!』

①峯岸達己の場合

IV「あ、早速、サラリーマンの方が来ましたよ~、ちょっとお話を伺ってみましょう」
   //IV、峯岸達己のそばに近づく
IV「すみませーん、テレビ●●ですが、少しお時間いただけますか~」
達己「? はい?」
IV「もうじきバレンタインデーですね。よろしければバレンタインデーにまつわる思い出など、何かお聞かせいただけないでしょうか」
達己「あー……そういう企画なんですね。えーと……思い出……何かあったかな~」
達己「……あ。昨年の話でもいいでしょうか」
IV「ハイ、大丈夫です!」
達己「妻と一緒にデパートのチョコレートフェアに行ったんです。日本では売っていない商品を見つけまして。それがすごく美味しかったんですよ」
IV「ほおお」
達己「それで、買い足そうと思ったんですが、あっという間に売り切れちゃったんですよね。残念な思い出です」
IV「なるほど~がっかりされたんですね」
達己「今年こそリベンジしようと思ったんですけど、そのメーカー、今年は日本に来てないんです」
IV「あらー」
達己「なので、思い切ってお取り寄せをしました」
IV「え、すごい!」
達己「シンガポールのホテルの中にショップがあるんですよ。現地の同僚に送ってもらうように頼みました。そろそろ届くんじゃないかな?」
IV「あれ、そうするとご自分でご自分のチョコを買ったってことですか?」
達己「いえ、自分はどうでもいいんですよ。妻に食べさせたいと思って」
達己「もうね~あの人、食べることが大好きなんですよね。喜ぶ顔が見たくて。はははっ」
IV「……あらー、素敵ですねぇ(愛妻家だわぁ)お忙しいところありがとうございました!」
   //達己、にこやかに去る



②樋口涼の場合

   //IV、樋口涼のそばに駆け寄る
IV「すみませーん、テレビ●●なんですが」
涼「ハイ?」
IV「もしよろしければ、バレンタインにまつわるエピソードなどをお聞かせ願えませんか?これぞっていうお話があれば!」
涼「……バレンタイン……? これぞというエピソード……え、どれだろ」
IV「あら、もしかしてエピソードがたくさんあるんですか~」
涼「うーん?まぁそこそこ」
IV「(いいぞいいぞ)モテすぎて困っちゃったな~みたいなエピソードがあったら教えてください」
涼「あーあったかも。…………あ。これってこのまま放映しちゃいます?」(小声で囁く)
IV「あ、なんでしたら編集でモザイクかけて音声変えますけど!」(小声で囁く)
涼「ええ……?……いや。今のはカットしてください。別にどーでもいいんだけど、一応嫁への礼儀で」
涼「じゃあやり直しますね。……3,2,1,キュー!」
IV「(仕切ってる!)」
涼「……エピソードですか? ありますよ、強烈なインパクトのあるヤツを昨年もらいましたから」
IV「あらー、どんなチョコレートでしょうか」
涼「俺、ハンバーグが好物なんですけど、嫁がその日ハンバーグを作ってくれまして」
IV「あ~、いいですね」
涼「そんで、その中にホワイトチョコレートが仕込んでありました……本人はいたって大真面目なんですよね」
IV「えええ!……どんなお味だったんですか!?」
涼「いや~……死ぬほど美味かったです(カメラを向いて)ひよこ、今年はごくフツーのチョコでいいからな!愛してるぞ!」
IV「ぶっ(吹き出す)」
涼「うまく編集してください。よろしく~」
   //涼、軽やかに去っていく
IV「楽しい方でしたね。ホワイトチョコ入りのハンバーグ、一体どんなお味なんでしょうね」



③月村海の場合

   //IV、月村海のそばに駆け寄る
IV「すみませーん、テレビ●●と申します~」
海「ふおお、テレビ局……」
IV「学生さんですか?」
海「あ、いえ、社会人です」
IV「まぁ失礼しました。今、ここで男性の皆さんにバレンタインデーにまつわるエピソードを伺ってるんですよ。よろしければお願いできますか?」
海「…………ばれんたいん……? 男子ばかりの学校だったので特には……」
IV「(あら、どうしよ)子供の頃のお話でもいいですよ」
海「子供の頃は……虫歯が多くておふくろから糖分を制限されてました……もらったチョコレートも全部は食べさせてもらえなかったです」
IV「あら~(可哀想……)じゃあ甘いものがお好きなんですね」
海「だいすきですっ! 一日一回は甘いものが食べたいですっ!」
海「あ、そうだ。今度スイーツブッフェに行くんですよ。バレンタインスペシャルのチョコレートファウンテンが楽しみで」
IV「まぁいいですね~、どなたといらっしゃるんでしょう?彼女さん?」
海「いえ、妻です。……うわ……やっばい、人前で妻とか言っちゃった……はずかし~」
IV「え!結婚されてるんですか?お年はおいくつ?」
海「24歳です」
IV「おお……奥様はもしかして年上の方ですか?」
海「えっ、なんでわかるんですか」
IV「(わかるよ、キミはそんな感じだよ)では、テレビの前の奥様に一言どうぞ!」
海「えー? えへへへへ……おんちゃーん、大好きだよー。ブッフェでいっぱいチョコ食べようね~。えへへ、これでいいですかー?」
IV「……ありがとうございました! 年下の旦那様に奥様への愛を叫んでいただきました!」
   //海、テレビスタッフに会釈しながら去る



④宇佐美晃の場合

   //晃、ぼんやりと立っている
IV「すみません、テレビ●●と申しますが~今お時間いいですか~」
晃「ん。あ、私ですか?」
IV「はい。今、皆さんにバレンタインデーにまつわるエピソードを伺っているんですが、もしよろしければお聞かせ願えないかと思いまして」
晃「ばれんたいんでーにまつわるはなし」
IV「はい、何かありますか?」
晃「………………(考えている)」
IV「あの、バレンタインデーはご存知、でしょうか」
晃「はい。知ってますよ。男性がチョコレートをもらう日ですね」
IV「(不思議なテンポだ)では、バレンタインチョコレートの思い出はありますか?」
晃「!……あります! ちょっと待ってください。(とカバンをごそごそしだす)」
IV「??」
晃「これ、どーぞ召し上がってみてください。抹茶チョコレートです。私が商品化したものなんですよ。もー、苦労の思い出しかないです」
IV「(え、食べるの?カメラ回ってるし大丈夫だよね)……(もぐ)……美味しい!!」
晃「ああ、それは何よりです。今●●デパートのバレンタインフェアに出店してますので。よかったらお越しくださいね」
IV「なんと! 偶然にもバレンタインチョコレートを作る側の方だったんですね!」
IV『(まとめるか)女性でも男性でもバレンタインデーは心ときめくものですね。みなさんはこの日をどう過ごされますか?ハッピーバレンタイン!』
   //「カット」の声がかかる
晃「ありがとうございます。声をかけてもらえてラッキーでした。宣伝になりました」
IV「……期間中はずっと●●デパートにいらっしゃるんですか?」
晃「いや、妻と交代です。地元との往復をしてまして今から引き継ぎなんですが……あ、来ました」
晃「こっちですよ~」
   //晃の妻、晃のそばに駆け寄る
晃「あれ、鼻が赤いですね。そんな格好で寒くない?もっと着込んでくればよかったのに」
   //晃、自分のマフラーを妻の首に巻く
晃「ほら、マフラーをしなさい。……駄目です、風邪を引いたら大変ですから。……ふふ、私の匂いがします?」
晃「(IVに)じゃあ失礼します。どうもありがとうございました」
   //晃と妻、いちゃつきながら去る
IV「………嫁バカ・オールスターズ……?」
(了)
【告知】mariageシリーズ月村海(CV昼間真昼)&宇佐美晃(CV土門熱)のアソートディスクの制作が決定しました!
発売は今年の夏頃の予定です。お楽しみに!



mari5汎用画像

「帰りたい!」
(トラック1の直前のお話)

「ハルー、今からファミレスに寄って今回のロケの反省会するみたいだぞ。おまえどうする?」
空港ロビーでロケスタッフの一人に声をかけられる。
成田到着→解散→直帰だ直帰だ!と心の中で決めてたのに……。
「あー……どうしよ」
「まぁ、おまえはメイクだからDの駄目出しはないと思うよ。行かなくてよくね?愛する新妻の元に帰りたいだろ」
「うーん……とりあえず。Dにお先に失礼しますって挨拶だけして帰るよ」
「おお、そうしろ」
ところが、かのディレクターが誰ぞに電話をかけていて、それがなかなか終わらない。
長い!帰りたい!長い!帰りたい!
嫁には寝てていいと言ってあるが、出来れば起きている顔が見たいんだ。
電話が終わるのを待ってようやく声をかける。
さっくり挨拶だけで終われると思いきや……あー何でこうなる。ディレクター、雑談が長すぎます!
リムジンバスの最終って何時だっけ。
頼む……早く帰らせてくれ!
(了)

# 私の小鳥シリーズ家系図

私の小鳥シリーズサイト こちらからどうぞ

リヒトブルクの家系図をまとめてみました。
(コンラートについてはネタバレを含んでおります。今からご視聴予定の方は回避した方が無難かもしれませんので、少しスペースを空けておきます)
5つのお話はすべて独立しています。









小鳥 家系図

フルネーム
・Schwarzシュバルツ(CV河村眞人):コンラート・クラウス・フォン・デム・リヒトブルク
・Weiβヴァイス(CVテトラポット登):ルドガー・フランツ・ハインリヒ・フォン・デム・リヒトブルク
・Blauブラウ(CV天野晴):アドルフ・ヴォルフガング・フォン・デム・リヒトブルク
・Rosaローザ(CV黒井鋼):アンリ・ジェロ―デル・ベルトワーズ
・Goldゴルド(CV黒井勇):ヴィルフリート・オスカー・フォン・デム・リヒトブルク

# mariageシリーズ「ハロウィーンの日ショートストーリー」

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(峯岸夫婦編)

「ただいまー」
『おかえり、たっちゃん』
「ハロウィーンは日本に浸透したねぇ。駅前は仮装してる人がいっぱいだったよ」
うん、すごかったよね、と返事をするおまえにギフトBOXを見せる。
『?』
「ハロウィーンのお菓子だよ」
『おおっ嬉しい。ありがとう』と受け取る手前で寸止めする。
「ちょっと待って。お約束のセリフをどうぞ」
『えーと……お菓子をくれなきゃイタズラするぞ?』
ちっちっちっ、と俺は指を振る。
「もう少し変化球が欲しい」
『?なんて言えばいいの?』
「『お菓子をくれなきゃイタズラさせてあげないぞ!』てのはどう?」
『……た、たっちゃん……』



(樋口夫婦編)

とある制作会社のハロウィーン仮装パーティーに毎年参加しているが、今回は嫁を同行させる。
嫁を新人デザイナーとして売り込む狙いがあるからだ。

「と、いうわけでおまえはこれを着ろ」
『……ヒヨコの着ぐるみ……』
「抵抗ないだろ?仮装じゃなくて実装だから」
『……実装!?……そういう涼さんはどんな仮装なんですか?』
俺はここ数年ずっと同じ仮装で通している。
最初の頃は頭を悩ませて工夫をしていたが、今はもう気楽にやることにした。
「俺はここんとこ『ウォーリーを探せ』のウォーリー一択だな。被り物もなくて楽でいい」
『おお、涼さんも実装なのか』
「……なにぃ?……いいから俺のために見せてみ。ひよこinヒヨコを。ほらほら着替えろよ」
『……(もしかして自分が見たいだけなんじゃ)……』

(こうしてウォーリーとヒヨコは仲良く手をつないでパーティーに出かけていきました)



(月村夫婦編)

ハロウィーンの日の商店街は、それぞれの店を訪れた子どもたちにお菓子を配るイベントをしている。
前日俺はその袋詰めを手伝った。

「子どもたち、喜ぶだろうねぇ」
『仮装した子どもたちってすごく可愛いよ』
「だろうねぇ………ん?それは何?」
ああ、これ、とおんちゃんが手にしたのは小さなポットだ。お菓子と一緒に渡すらしい。
『これはエアプラント。園芸の楽しみを知ってもらえたら嬉しいなって』
ポットをビニール袋に入れていく優しい手つきを見ていると、うちの店の花は幸せだなぁと思う。
(そんなこの人といる俺も幸せなのは言うまでもありませんけどね?)
「子どもたちがお花好きになってくれるといいね」
『そうだねぇ……将来このお店のお得意様になってくれないかなぁ……?』
「……おんちゃんの目がまた商人(あきんど)に……」



(宇佐美夫婦編)

(某所のハロウィーンの行列のニュースをテレビで見ている2人)

「仮装はわかるんですけど、何でぞろぞろ歩いてるんでしょうね」
『たくさんの人に見てもらいたいんじゃないかな?』
「……数年前、ハロウィーンの日だと知らずに関西の繁華街でフグを食べることになって」
『フグ!』
「ええ、フグです。でも道いっぱいに人がいるんですよ。仮装行列に逆行する形になって予約時間に遅れたことがあったなぁと」
『それで?』
「いえ、オチはありません。……なのでハロウィーンというとフグを思い出すっていう話」
奥さんはプッと吹き出した。
「今、笑うところありました?」
妙に大人びて『晃さんて自然体ですよねぇ』など言ってのける奥さん。
「それは天然って意味かな?……返答次第ではイタズラしますよ?」

(返答を待つまでもなくイタズラに及ぶ晃)

(了)

# 発売まであと3日!mariage_Vol.4発売記念ショートストーリー

6/27発売のmariage_Vol.4宇佐美晃編(CV土門熱)のお話です。
こちらはサンプル①の冒頭部分のエピソードをSSにしたものになります。
本編ご視聴前でもネタ的には影響ないと思いますが、気になる方は本編後にお楽しみください。

mariageシリーズサイトはこちら
vol.4宇佐美晃編はこちら(サンプルボイス公開中です)

「変わらないもの」

「そう言えば、あなたに聞いてみたいことがあったんですよね」
-?
「あの時のことなんですが……」
と、話は過去に遡る。


銀行でのランチタイム。
受信メールの【合格しました!】のタイトルを見た瞬間ガッツポーズをしてしまい同僚に驚かれた。
「いや、家庭教師をしている子が受験に合格したので」と話すと「ああ、あの例の」とうなずかれた。
「可愛いって自慢してた子だろ。上手いことやってんなーと思ってた」
ずいぶんと失敬なことを言う(可愛いのは本当だけど)
お祝いに何か贈ろう、と考え始めたものの、十代の女の子の好みそうな物を思いつくはずもなく。

その後、プレゼントを渡すだけでは味気ない、食事も一緒に、と考えがまとまったのだが、『十代の女の子の好み・その②・食事編』の問題にぶち当たる。
パンケーキ?ハンバーグ?そうするとファミレスが無難?いやいや、悪くはないが「ハレ感」が薄い。
メニューが老若男女に対応、それなりにハレの雰囲気もあって堅苦しくなくて、と選抜していくと、我が家が昔から通っているイタリアンの店が適当と思われた。
さて、肝心の『その①・プレゼント編』だ。うーん……何にしよう。十代に詳しい神様、知恵を貸してください!

そして当日、待ち合わせ場所に佇んでいる人を一瞬彼女とは思わずに通り過ぎそうになった。
「うわ……見違えました」
今日の彼女は普段よりも大人っぽい装いをしている。そう指摘すると真っ赤になった。
-そういうお店はカジュアルじゃない方がいいのかなと思って
「ちゃんと考えてきて偉いですね」
褒めて学力を伸ばしてきた癖で、つい頭を撫でそうになる。
それにしても女の子は変わるものだ、と面映い気持ちで並んで歩いた。

「これ、ささやかなお祝いです。なかなか思いつかずこんなものになってしまいました……合格おめでとうございます」
リザーブをしていた席で包みを渡す。
開けてもいいですかと聞かれ頷いた。包み紙を開く表情は期待に満ちている。ああ、どんな審判が下るんだろう。
-テーマパークのパスポート!……ありがとうございます!
良かった。外してなかったらしい。
「行く日を指定するそうですよ。あとから気づいたんですが、一人分というのは使いにくいですよね。……何なら私と一緒に遊びに行きます?」
最後の一言は冗談まじりだった。当然流されると思っていた。ところが。
-はい、お願いします!
目を輝かせている……可愛くて参ってしまう。思わず頭を撫で撫で。
……店内の視線を集めていることに気がつくまでうっかり撫で続けてしまった。

談笑のうちに食事が終わり、会計をしている時に「晃」と肩を叩かれた。
見れば、父親が彼女のお父上と並んで立っている。これから食事だという2人は、席が空くのを待っているらしい。
「今日はお祝いをしてくださったそうで。この度は晃くんに本当にお世話になりました」
「いや、愚息がお役に立てたなら何よりでした……おっ」
彼女の姿に目を見開く父。
「今日はやけに大人っぽいね……合格おめでとう」
ありがとうございます、と畏まる彼女を不躾に見ている。その視線はもはやセクハラに近い。
が、なおも父はたたみ掛けた。
「うん。お似合いだし相性もいいみたいだし。晃と将来一緒になってやって」

ん?
「いいですね。晃くんなら安心だ」
中年男性ズを交互に見ると、うんうん、とどちらも頷いている。……何故お父上まで?
ぽかん、と口を開けていた彼女の顔がみるみるうちに赤らんできた。
「……いきなりそんな……この人が可哀想でしょう」
「おや、そうなの。晃じゃイヤ?」
何も言えずに首を横にふる姿が痛々しくて、思わず立ちふさがった。
「もうやめてください」
「やっぱり仲がいいな」
「……店先でする話じゃないですよね。お先に失礼します」
にやつく2人をあとにして急いで店から退出した。


そして、今。
「……っていう、婚約にいたるきっかけ。あったじゃないですか」
-ありましたねぇ
「あの時あんなセクハラっぽいことを言われてどう思ったんですか。傷ついたかなって気になってたんです」
-……ううん。晃さんが『え、こんな子供と私がぁ?冗談じゃないですー』って言ったら嫌だなとは思ってましたけど
「………まさか物真似されるとは思わなかった……」
-似てました?
「かなり」
-あはは
「……まぁ……今となっては、あの人たちに感謝ですね」
-そうなりますね
「……テーマパーク、久しぶりに行きましょうか?」
-!!
「ほら、おいで」

可愛いい反応は変わらない。ただ私が頭を撫でる程度では済まなくなっただけ。
愛しい人の頬に口づけながら、次の休みはいつだっけ?と考えている。


(了)