Tunaboni Collectionsの制作情報をお知らせいたします

# ツナボニコレクションズ(Tunaboni Collections)公式ブログ

# 「ファム・ファタールVol.1覚醒(cv土門熱/宝殿亭ガツ芯)」バックレイの表記に関するお詫びと訂正

平素はご愛顧を賜りまして誠にありがとうございます。
2017年1月27日発売の「ファム・ファタールVol.1覚醒(cv土門熱/宝殿亭ガツ芯)」につきまして、バックレイのトラックリストの表記で抜けている部分がありました。



誤)
1.提案される
2.開拓される
3.仕掛ける
4.助言される
5.達成する
6.覚醒する
7.愛される



正)
1.提案される
2.開拓される
3.仕掛ける
4.助言される
5.達成する
6.そそのかされる
7.覚醒する
8.愛される



ご購入頂きましたお客様、並びに販売店、関係者にはご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
以上のとおりに訂正をさせていただきます。
今後はこのようなことの無いように十分な注意を払って参りますので、何卒ご容赦くださいますよう重ね重ねよろしくお願い申し上げます。

# 「In the room-イン・ザ・ルーム-」クリスマスショートストーリー

「In the room-イン・ザ・ルーム-」(2016年4月発売)のショートストーリーです。
ティザーサイトはこちら
本編の前の時系列になります(アニメイト特典の少し後)
クリスマス・イヴの直前~当日のお話。

「バニラとピカン、そしてKiss」

人生最良の12月だ。
先日僕は彼女にプロポーズをしてOKをもらって以来、「宇宙一幸せな男」になったにも関わらず、実は悩んでいる。
クリスマス・イヴのデートプランが決まらない!

なんせこれ以上無いほどのベタなプロポーズをした(と思っている)
この見てくれといかにもな職業のせいで気障っぽく見られがちなので、むしろそのテイストに乗っかってやれな気分でいたわけで。
だが、これからは長い人生を共に過ごすわけだし、素のままの気取らないデートでいいんじゃないか、いやいや、クリスマスだぞ、女の子をガッカリさせるのはどうなんだ、と逡巡の時間が続いた。

僕よりも彼女との付き合いの長い姉に相談すると、
「は?プロポーズしてOKもらってその段階?何やってるの?純情な高校生か!」
と一蹴されたので、もうこの人はアテにしないことにした。

こうなったらもう本人にどこに行きたいか直接聞いてしまおうかな。
スマホの画面を開き、メールを打とうとした瞬間、当の本人からメールが届いた。
『親戚からカニをもらったので、うちのコタツで鍋パーティをしませんか?父がすごく酔っ払ったらごめんなさいですけど』
続けて『よかったらお姉さんもご一緒に』の一文。

!?
そうだ。そうだよ。
ご両親にもご挨拶をしようと思っていた(年明けくらいに)それが早まるだけだ。
彼女の配慮に感謝する。気楽な雰囲気を作ってくれようとしてくれてる。
さすが、僕がベタ惚れてしまっただけのことはある。快諾の返事とついでに姉にも都合を聞いておくと返信した。
再度姉にお招きの件で連絡をする。
「鍋パになったの?なるほど。誠二の結婚報告のご挨拶を見たいけど、ごめん、笑っちゃうかもしれないから私は遠慮しとく」
……うん、もうこの人は放っておこう。

そして当日。
日本酒好きなお父さんのために「臥龍梅」、果物好きなお母さんのために「キルフェボンのタルト」を携え、彼女の家を訪問した。
玄関に立った僕を見ていきなり彼女はこう言った。
-誠二さん、靴下脱いじゃっていいよ。家の中で履いてるの嫌いなんだよね?
背後に立つお母さんにも「そうそう」と促され、僕は結婚の報告を靴下ナシで行うという暴挙をやってのけることになった。

『いや~うちの娘から結婚を迫ったみたいで。いやいや、申し訳ない。いいんですか、こんな娘で』
ひっきりなしに頭を掻いている目の前の中年男性にとても好感を持った。
『いやいや、とんでもない。娘さんじゃなきゃ駄目なんです、ええ、ホントに。……必ず幸せにしますので娘さんをください』
もっと真面目に返答しようとしたのだが、僕までそんなノリになってしまい。
(途中気が付き、裸足で正座し直したが、あれでいくらか誠意は伝わっただろうか?)
お母さんが『母娘で同じことするものねぇ……実はね。私もお父さんにプロポーズしたのよ』と自分の伴侶にまなざしを向けた。
照れ笑いをするご両親に僕は心から頭を下げたのだった。



-ごめんね、やっぱり酔っ払っちゃった。うちの父、いつもああなの
「ううん。楽しいお父さんでいいよ。ああいうタイプ好きだな」
きみの家から駅までの道、白い息を吐きながらも僕たちはとても温かい気持ちに満ちていた。

コンビニの明かりが凍てついた道を明るく照らしている。
きみからもらった手袋をした僕は、自分のコートのポケットの中にきみの手を握り込んだまま、視線を追う。
「ジェラート、食べたいんじゃない?」
コンビニから視線を移したきみは(わかっちゃった?)と言わんばかりに僕を見る。
「だってきみが一番好きなスイーツだから」
好きな飲物はオレンジを浮かべたアイスティ。
子供の頃からキラキラしたものが好きで、だから宝石の鑑定士になった。

バニラとピカンのジェラートを買って、ふたりで近くの公園のベンチに座る。
「寒いね」と言いながらも鍋でポカポカになった身体にはその氷菓は喉に心地よかった。
「じゃ、お約束で。はいどうぞ」
途中でジェラートを交換するのは、あのヨーロッパの街でデートをした頃から僕たちのルールになった。

幸せそうにピカンのジェラートを口に運ぶきみが愛おしい。
その表情を見ながらこれからの僕たちのことを考えた。
きっとこれからもふたりで作るルールは増えていくだろう。きみのご両親がそうしてきたように。

「あれ。ピカン、全部食べちゃったの?」
-あ!ホントだ、ごめんうっかりしちゃった
慌てたきみが可愛くて、どうしようもなく胸が詰まってくる。
「大丈夫。今から取り返すから」
笑った僕が肩に手を回すと、きみはその意図を察してくれて、そっとまぶたを閉じた。


(了)

# 2017年~夏までの発売予定作品について

2017年に発売する予定の作品のご紹介です。(※いずれも18歳以上推奨作品)
夏以降の発売作品については順次お知らせして参ります。



①「ファム・ファタールVol.1覚醒」
2017年1月27日発売予定
サンプルボイス等も一部公開しておりますのでご興味のある方はティザーサイトをご覧ください。
ティザーサイトはこちら

シナリオ:天王州藍
イラスト:夜咲こん
キャスト:土門熱、宝殿亭ガツ芯
RGBファムジャケット



②「mariage(マリアージュ)シリーズ」2作品
2017年3月~5月発売予定
挙式を迎えるカップルの【挙式数週間前~挙式直前~当日~初夜~後日】のお話。
結婚準備中のワクワクドキドキあたふたイチャイチャを描いた楽しいシリーズです。

シナリオ:かしわ
イラスト:今冨
キャスト:第1弾・第2弾ともに決定済み

ティザーサイトの公開は1月中旬を予定しています。第1弾のキャラフェイスの一部をちらっとご紹介します。
マリブログ



③「私の小鳥-blau(ブラウ)-」
2017年初夏発売予定
近世ヨーロッパの架空の小国を舞台にしたロマンティック・ラブストーリー第3弾

2016年7月と8月に発売したシリーズの続編になります。
シリーズティザーサイトはこちら
このシリーズには続編希望のメールを沢山頂きました。ありがとうございました。
今作は現国王の第一子にあたる皇太子アドルフと隣国の姫のお話です。
(前2作品を未聴でも問題ない作りにしておりますので、ご検討頂ければ幸いです)

シナリオ:かしわ
イラスト:一越A区
キャスト:オファー中



④「ファム・ファタールVol.2狂夏」
2017年夏発売予定

シナリオ:天王州藍
イラスト:夜咲こん
キャスト:未定

「ファム・ファタール・シリーズ」の第2弾です。現在いくつかあるプロットから一つを選ぶ作業をしています。
タイトルどおりにできるだけ「夏」を感じられる時期に間に合わせたいと思っています。



※未発表作品の詳細については、サイト公開&予約開始も含めてツイッターまたはブログを通じてお知らせして参ります。
2016年は「作風の引き出しを増やす」ことを心がけましたが、2017年は「どの引き出しも有効に使う」を目標に制作したいと思っています。
2017年もよろしくお願いいたします!

# 「私の小鳥-Weiβ(ヴァイス)-」 アフターショートストーリー

私の小鳥シリーズ「Weiβ(ヴァイス)」(2016年8月発売)のアフターショートストーリーです。
本編をお聞きになってからどうぞ。
ティザーサイトはこちら


「愛の形」
~私の小鳥-Weiβ(ヴァイス)-アフターSS


就寝前のひととき、鏡台の前でルドガーの髪を梳かすのは私の楽しみのひとつだ。
いつも無造作にしているのが気になって、手入れを申し出たところ快く了承してくれた。
光の当たり具合で、蜂蜜色にもプラチナブロンドにも変化する美しい長い髪。
こうして頭に触られるのが気持ちいいようで、くつろいでくれている。

今日は絵画学校で屋外での授業があったらしく、疲れたのかさっきから盛んにあくびをしている。
(そう言えば。最初に出逢った時もしどけない姿であくびをしていた)
思い出して笑みを浮かべていると、彼が私を見咎めた。
「こらこら、なに笑ってるのー」
「ううん、なんでもないの。……ねぇルドガー」
「ん?」
「この髪はいつから伸ばしているの?」
鏡越しに目を合わせていた彼が少し眉根をよせる。
「もしかして……毎晩こんなことするの面倒くさい?切った方がいいかな?」

まただ。彼はとてもよく気がつく。いつも先回りして考える。
自分から引くことで物事を穏便に済ませようとする彼が、我を通したのは一度だけ。
スペイン行きの船に乗ったあの日だけだ。
「いいえ切らないで。とても綺麗なんだもの……初めて見た時はなんて美しい人かと思った……」
おや、と目を見開いて、ルドガーはからかうように笑う。
「そうなの?知らなかったな。いい印象じゃなかったはずなのに」
「……ルドガーはお母さま似なのかしら」
ことさらにさりげなく尋ねた。

これは今まで踏み込まないようにしていた領域。
でも。ルドガーの芯の部分の影のようなものはきっとご両親に関係がある。
『ご両親の褥を覗いたことは?……私は何度も見たよ』
『父は私が隣のベッドにいるのに、母に嬌声を上げさせた』
あの話は本当にむごいと思った。
『こういうのはね、誰かに吐き出すだけで楽になるってもんです』
カールの言葉を思い出す。
心にためているものがあるなら……受け止めてあげたい。

後ろに立つ私の手を肩越しに取って、ルドガーが指をからませる。
「う~ん……顔立ちは母に似ているのかな。……でもこの金色の髪と青い瞳は父から譲られたものだよ」
「そうなのね」
少し逡巡した後、彼が話し始めた。
「……この髪はお城に入った頃……8歳頃から伸ばし始めた。母がそうしたがった。……間違いなく父の落とし胤だ、ということを周りに証明したかったみたい」
「………」
「いつも今みたいに母に髪を梳いてもらっていたのだけど。……そのたびに父への恨み言を聞かされた。何せ好色な人だから他にも女性がいるわけ。『城に戻るべきじゃなかった』ってよくこぼしてた……8年も経ってから戻ってこいって言われて、唯一の愛情を注がれると期待してたんだと思う」
「……お辛かったでしょうね」
「……本人も愛妾のひとりにすぎないんだけどね。……ははっ、だから私の髪を見るたび愚痴りたくなったんじゃない?」
と、茶目っ気を出して笑う。

『全部話して欲しい』の願いを彼の手をぎゅっと握ることで伝える。
そしてそれは叶えられた。
「でも……家来が私たちの部屋に来て『今夜は陛下がお渡りになる。そそうのないように』って伝令を寄越すとね、母は有頂天になって美しく装い始める。……それを見て私はすごく不思議に思った。『あんなに不平を言っていたのに』『また父上にベッドで虐められるのに』って」
ふうーとため息をついてじっと鏡に映る私を見る。
「……勿論今なら理解できるよ。ただ、あの当時は混乱したよね……」
「お母さまはお父さまを」
「うん……生きていた時も死んでからも評判の悪い父王だけれど。母は彼を愛していたんだ。きっととても深く」

私の手の甲に頬をすり寄せながら彼がつぶやく。
「愛にはいろんな形があるね。……この髪には母の父への愛憎がこもっている気がして……それでつい切るのをためらう……」
「ルドガー」
「あんな両親だけど、私は彼らのことが嫌いじゃないんだ……」
「私も。……あなたを産んでくださって感謝してる」
鏡の中の彼の青い瞳が一瞬揺らいだ。が、すぐにそれは光を宿した。
「……私が生まれたことには意味があったね。きみが望んでくれるから」

握り合っていた手が解かれ、そしてそれはそのまま彼の口元に。
薄い唇に触れた、と思う間もなく、赤い舌が覗き、ちろちろと私の指を舐めあげる。
鏡越しに私の様子を見ながら、やがて、彼は音を立ててそれをしゃぶり出す。
「ねぇ……私の……愛の形は……どう見える……?」
おいしいね、と行為の何かを思い出させるような意図的な舌遣いに、次第に立っているのも苦しくなる。

「ル、ドガー……」
私の腕をぐっと引き寄せ、身体を後ろにひねった彼が低く囁いた。
『きみの愛の形も見せてくれる?』
そして、意味深な青い目線を私とベッドに順に投げた。
私は少しかがんで、彼の唇に小さなキスを落とす。
よく気がつく恋人はそれだけで私の返事をわかってくれた。




(了)

# 「私の小鳥-Shwarz(シュバルツ)-」 アフターショートストーリー

私の小鳥シリーズ「Shwarz(シュバルツ)」(2016年7月発売)のアフターショートストーリーです。
本編をお聴きになってからどうぞ。
ティザーサイトはこちら

「あなたのすべてを知りたくて」
~私の小鳥-Shwarz(シュバルツ)-アフターSS


私にはずっと気になっていることがある。
グリューエン市にいた2年間のコンラート様のことはうすうすわかるし、今の彼については当然知っているつもりだ(一緒に生活しているのだもの)
でもそれ以前の26年間、お城にいた頃の彼のことは知らない。
(一体どんな風に過ごされていたのだろう……どんな方とおつきあいを……)
食後のお茶を飲みながら考えていると彼が私の様子に気がついた。

「どうしました?」
「あの……ずっと伺いたいと思っていたことがあって……でも、無理にということでは」
手にした書類をテーブルに置いて『話を続けるように』と彼が片眉を上げた。
「……お子様の頃のあなたのご様子とか、その後の……グリューエンにいらっしゃるまでの過ごし方とか」
「……ほう。またですね」
「?」
「あなたは私を質問責めにするのがお好きだから」
ふふ、と笑って指を組み、私を上目遣いで見つめた。
「……正直におっしゃい。本当にお知りになりたいのは私の過去の女性関係。……違いますか?」
オリーブグリーンの瞳にキラリと射抜かれて私の心臓が跳ね上がった。

「……あなたには余計な話をしましたからね。本気とも遊びともつかない付き合いをしていたとか、素直じゃない女がいいと思っていた時期もあったとか」
図星を刺されて思わず顔が赤らんだ。
「……おっしゃるとおりです。みっともないですね、ごめんなさい。聞かなかったことにしてください」
くすくす笑いながら、コンラート様はこっちにおいでというふうに、優雅な手つきで私を招く。
「……いや、全然。いい傾向ですよ。あなたは今まで『嫉妬』という感情をご存知なかったのに、私の過去が気になっているのだから」
ずいぶん遅い気づきですけどね、と言いつつ、私を抱き上げて膝に乗せる。

「馬鹿げたものばかりで、お耳に入れる必要はないと思いますが……。でもこんなことで心を痛めるのもお気の毒ですから。少しだけ、ね?」
「先の国王の時代、宮中はかなり乱れておりまして。……貴族なんてものはどこの国でもそうでしょうけど、真面目な男女の交際を軽んじる風潮がありました」
指で私の髪や耳をもてあそびながら、彼はなおも続けた。
「……誰があの女を落とせるか、なんてことはしょっちゅうしてましたよ。要するに……おふざけ、ゲームみたいなものです」
「?相手の女性が本気になったらどうなさったんですか?……少しお可哀想な気がしますが」
ふうーとため息をつきながら天井を仰ぐ彼。
次に私によこした眼差しはとても切なそうに見えた。

「軽蔑しますか?……なんとも思わなかったのですよ、私はろくでなしでした。不遇の時代があって……第五子以降の王子には教育を受けさせないという法律のせいで」
「そうだったんですか!?」
「ええ。……要するに飼い殺しですね。当時の官僚が作った悪法です。教育費というのは膨大ですから税金の節約になりますし、継承権の低い王子に余分な知恵をつけずに済む。大人しく息だけしていろということだったと思いますよ」
「……それで、無為な生活を送りました。『おまえは必要ない』と言われているようで……自分すら大切に思えなかったので、他人を大切に思うことはもっとできなかったんです」
「………」
「そのうち、そんな生活に嫌気がさして独学で勉強をし始めて。……ああでも。兄王の治世になってからは大学に通えるようになりましたよ」

知らなかった。そんなことがあったなんて。
「それで。遅まきながらやるべきことを見つけたくて学業の途中で城を飛び出した。あの2年間の生活が私を真人間に近づけてくれた……だから」
「まともになってからあなたに出逢えてよかった、と……おや。何故そんなに悲しそうなの?」
不思議がりながら私の顔を覗き込む。
「いいえ。……私は……その頃……辛い思いをされていた頃に……お力になりたかったです……」
その言葉を聞いて彼が私をまじまじと見つめる。
と、みるみるうちに痛みをこらえるような表情になった。
失礼を言ってしまったことに気づき、謝罪しようと口を開いた瞬間。

私のうなじに彼の大きな手が回り、顔を寄せられ、唇を奪われた。
歯をこじ開けられ、舌を差し込まれ、くねるその動きにただただ翻弄される。
ひとしきり私の口内を蹂躙した後、ため息をついた彼がつぶやいた。
「……そういうところが、たまらないんです……。心がね、きゅうっとなります。あなたの純粋さに……」
ぐるっと視界が半回転した、と思うまもなく上向かされた。
そのまま私を横抱きにし、立ち上がった彼はおだやかな微笑みを浮かべている。

「あ、あの……?」
「あの過去があなたに逢うための布石だったなら。……もう自分を恥じずに生きていけます。……未来永劫、私の力になってください」
「コンラート様」
迷うことなく寝室に向かう彼がそっと私の耳に囁く。
「そういうわけで。……さっそくあなたを補給させていただきます。……よろしいですね?」
(私が知っているあなたがきっとあなたのすべて)
うなずいた私の額に軽いキスをして、彼は寝室のドアを開けた。


(了)